【読書メモ】響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ
京都アニメーション(京アニ)制作のアニメとしても有名な「響け!ユーフォニアム(Sound!Euphonium)」の原作の小説です。
どんな本ですか?
【書籍情報】タイトル:響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(Sound! Euphonium) 著者:武田綾乃 出版社: 宝島社(宝島社文庫)
印象的なところを抜き書き
「電子音に楽器の音を溶け込ませることを意識してください。楽器をただ吹くのではなく、もとにある音のなかに馴染ませるんです」
音のなかに溶け込ませる。その言葉を意識して、久美子は周りの音に耳を澄ませてみる。波打っていた音が重なり合い、ゆがみがゆっくりと消えていく。
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ p99
アニメでも印象的なシーンでしたが、小説の中で文章で読むとまた違った味わいがあって素敵です。
それが倍音です。音程がそろっていると聞きやすくなります。この音になぞってみんなで演奏すれば純正律と同じ効果でハモります。音程というのは合わせるのがとても面倒ですが、美しい演奏はこの音程を無視してはできあがりません。超絶技巧を見せつけるだけが演奏ではないのです。こうやってひとつひとつの音を完全にそろえていけば、美しい演奏になります
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ p99
「チューニングってこうやるんだ!」って、吹奏楽の経験がない自分としては衝撃的なシーンでした。