5分間スピーチをしなくちゃならないのだけど、どうすれば短い時間で効果的に話を組み立てることができるのかな。
短時間で人を惹きつける話をするのは、想像以上に難しいものです。
しかし、適切な構成と準備があれば、誰でも魅力的なスピーチができるようになります。
今回は、音声配信歴4年の筆者が実践している3つのステップをご紹介します。
【スピーチ】話の組み立て方を3ステップで解説します
本記事は、以下の3つのステップで構成されています。
- ステップ1 – 序論・本論・結論に分ける
- ステップ2 – 本論は3点法にする
- ステップ3 – 時間を割り振る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ステップ1 – 序論・本論・結論に分ける
まず、話全体を大きく3つのパートに分けることから始めましょう。
これは、古典的なスピーチ構成法ですが、今でも非常に効果的です。
序論は「はじめに」のような導入部分で、聴衆の注意を引き、話の概要を示します。
本論は話のメインディッシュとなる部分で、ここで核心となる情報や主張を展開します。
結論は「おわりに」のようなまとめの部分で、話の要点を再確認し、聴衆に行動や思考の変化を促します。
この基本的な構造を意識することで、話に明確な流れが生まれ、聴衆が理解しやすくなります。
また、この構造は5分のショートトークから1時間の講演まで、様々な長さのスピーチに応用できる汎用性の高い方法です。
ステップ2 – 本論は3点法にする
次に、本論部分をさらに3つのトピックに分割します。
これを「3点法」と呼びます。
例えば「成功の3つの秘訣」「問題解決の3つのアプローチ」「幸せになるための3つの習慣」などの形式です。
なぜ3つなのかというと、人間の記憶力と注意力に関係があります。
一般的に、人は3つまでの情報なら容易に記憶し、処理することができます。
これ以上になると、情報の整理や記憶が難しくなる傾向があります。
3点法を使うことで、聞き手にとって理解しやすく、記憶に残りやすい構造を作ることができます。
また、話し手にとっても、内容を整理しやすく、スムーズに話を進められるメリットがあります。
各ポイントには具体例やエピソードを添えると、より印象的で説得力のある話になります。
ステップ3 – 時間を割り振る
構造が決まったら、各部分に適切に時間を割り振ります。
これは、スピーチのバランスを保ち、重要なポイントに十分な時間を割くために欠かせないステップです。
例えば5分のトークなら、序論1分、本論3分(各1分ずつ)、結論1分といった具合です。
ただし、この配分は固定的なものではありません。
話の内容や目的に応じて、柔軟に調整することが大切です。
例えば、複雑な概念を説明する場合は本論により多くの時間を割り当てたり、感動を与えたい場合は結論部分を少し長めにしたりするなど、臨機応変に対応します。
時間配分を事前に決めておくことで、話し過ぎや時間切れを防ぎ、バランスの取れた効果的な話し方ができます。
また、練習の際にストップウォッチを使って時間を計ることで、本番でのタイミングの感覚を身につけることができます。
まとめ:【スピーチ】話の組み立て方を3ステップで解説します
これら3つのステップ、「序論・本論・結論に分ける」「本論は3点法にする」「時間を割り振る」を意識して準備することで、短時間でも印象的で効果的な話し方ができるようになります。
最初は少し手間がかかるかもしれませんが、練習を重ねるうちに自然とできるようになります。
この方法は、プレゼンテーション、会議での報告、日常の会話など、様々な場面で活用できます。
ぜひ試してみてください。話し方の上達は、あなたのコミュニケーション力全体を向上させ、ビジネスや人間関係において大きな強みとなるでしょう。